2016年2月10日(水)
去った2月10日、県内某所において、HIV陽性者による講演会が開催されました。
OHPAMメンバーもこの講演会に演者の一人として招かれ、自分の体験や思いについて、参加者の皆さんの前で語ってきました。
私たちは通常、外部の方々の前でHIV陽性者として講演を行うといった活動は行っていません。
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それは一つには、私たち自身がまだ、スピーカー活動を積極的に行えるほどのスキルを身に付けているという自信が持ててはいないからです。
講演会等においてHIV陽性者として発言する事は、例え私たちが一個人としての体験や考えを述べたものであったとしても、日常生活の中でHIV陽性者と殆ど接したことのない人が大部分である参加者にとって、その人の語る内容でHIV陽性者全体の姿や生き様を推察する事になるわけですから、もし私たちがHIV陽性者について大きな誤解を植え付けるような発言や行動をしてしまったら、多くの当事者や関係者に迷惑をかけてしまう事になりかねません。
なので私たちメンバーは個々人では、ジャンププラスなどの開催するHIVスピーカー陽性者講座などに参加したりして、自分自身の考えや経験と、HIV陽性者全体についてのバランスの取れた発言を行う意識を持って活動を行っているつもりではありますが、未だ大勢の人前に立ってお話をさせて頂くには時期尚早なのではないかと尻込みしている部分がありました。
そして今一つ、本当はこちらの方がより切実な現実問題なのですが、沖縄という濃密な人間関係の社会の中で、未だ根深い偏見が無くならないHIV・エイズという病気の当事者として人前に顔を晒す事のリスクを、どうしても考えざるを得ないからです。
例え講演に参加される皆さんがどれだけHIV・エイズに対して理解しようと前向きな気持ちで臨んでいて下さっていたとしても、実は参加される皆さんと自分がどこかで面識があったり、地縁・血縁の間柄であったりという可能性が決して無いとは言い切れないほど、沖縄は狭く濃密な社会です。
そういうリスクも考え合わせ、私たちは通常は公の場へHIV陽性者として顔を出すことはしないようにしています。
けれど今回に限っては、主催者の方の強い熱意と、一緒に講演に立たれる私たちOHPAMとは別の形で活動をしておられるHIV陽性者の方の強い思いに感化されたこと、そしてリスク回避の条件が整っていたことで、参加する決断をしました。
参加してみて、実に多くの皆さんが私たちの経験や思いを真摯に受け止めて下さっていると実感する事が出来たこと、社会の中の無関心と偏見こそが、HIV/エイズの問題をより複雑にし、深刻化させるのだという自分の思いを伝える事が出来たこと、参加して下さった皆さんの中のHIV・エイズに対する偏見を、少しでも減らす事が出来たかもしれないと感じられたこと、同時に、偏見を持たず、けれど感染予防がいかに大切であるかという一見矛盾するような話を、何とはなくでも判って頂けたのではないかという感触が掴めた事はとても良かったと思っています。
今回の経験を他のメンバーとも共有し、今後の私たちの活動に活かしていく事が出来ればと思っています。
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2016年1月6日(水)
今日は、2016年が開けて初めてのお茶会。
今回も中部地域の某所で新年のあいさつから和やかに始まりました。
昨年はかなり頑張り過ぎて、オーバーワーク気味だったと感じる私たちの一年でした。
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私たちは少人数でひっそりと立ち上げた自助グループ。
だけどあんなことやこんなこと、やりたいことが多すぎて、つい身の丈を超えて欲張ってしまった部分もあるかな、と昨年を振り返っています。
今年はもっと緩やかに、集まれるときに集まるというスタンスで、ゆっくり地道に活動していきたいと思っています。
なによりメンバーの健康と元気が第一ですから。
「支えあう」、この言葉は、HIV陽性者全体に向けたメッセージであると同時に、私たちメンバー同士のリアルな実践の言葉でもあります。私たち自身が支えあっていけなければ、他の誰かに寄り添ったり、私たちの輪の中に入ってもらうなんてただの絵空事。
だから今年は自分たち自身を支えあう、その事を活動の中心にしていこうと思っています。
ちょっと抽象的になってしまいましたが、まぁとにかく、これからも息の長い活動を続けていくために、私たちは周りから見ると、ちゃんと活動してんの?と言われるくらい、のんべんだらりとゆる〜く歩んで行きたいと思っています。
そんな緩〜い、でも温かなまなざしのお茶会でした。
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2015年11月3日(火)
今日は、第4回のOHPAMラウンジ後、初のお茶会。
いつもはどちらかというと週末の方が多いのですが、
メンバーの諸事情により、今回はOHPAM初の中部地区、
しかも夕刻からのお茶会となりました。
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前回のOHPAMラウンジについての振り返りも
色々したいところだったのですが、
今回はメンバー内での差し迫った諸事情もあり、
直面する問題への対応を中心に深〜い内容のお茶会となりました。
(あ、でもお茶は飲んでないかも!?)
詳しい内容をHP上でお伝えする事は出来ませんが、
HIV陽性者の自助組織として活動を始めた私たち、
支えあう事が大きな活動の柱である私たちにとって、
今こそがその真価を問われる時だと思っています。
助け合い、支えあう事の大切さを本当にしみじみと噛みしめながら、
今、この時を大切に過ごしていこう、
そしてこの経験はこれからの私たちにとって、
何にも代えがたい貴重な財産になると信じています。
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2015年10月10日(土)
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那覇祭りの真っただ中、沖縄にしては少し肌寒いこの日、第4回のピアミーティングであるOHPAMラウンジを開催しました。
今回は第3回目に比べると、参加人数はぐっと減ってしまいましたが、その分、ゆったりとした和気あいあいの寛いだ雰囲気の中で、時間ぎりぎりまで楽しいひと時を過ごしました。
上の画像はその時のテーブルセッティングの一コマです。これまでに比べるとかなりゴージャスなセッティング。今回から補助を貰えることになったので、少し奮発したのです。
ミーティングは前半が、HIV陽性者である自分たち自身の事、自分たちの周りで起こっていることなどを中心に話し合い、後半は、今後、OHPAMの活動の在り方や向かうべき方向などについて、参加者全員がすでにスタッフの様な感覚で熱心に語らいました。OHPAMメンバーだけでは決して気づくことのできない示唆に富んだ貴重なアドバイスを頂く事も出来ました。
もちろん真面目な話だけではなく、特に今回はセクシュアリティを限定していた事もあり、セクシュリティに特有のディープな話題でも心置きなく盛り上がりました。
そしてミーティング終了後はそのまま全員で居酒屋に移動し、夜の更けるまでどこまでも深く深く・・・おっと、これ以上は極秘事項です。
私たちはOHPAMをゆる〜くなが〜く続けていきたいと思っているので、自分たちのキャパや力量を超える様な華やかな活動を目指してはいません。けれど、もし自分たちの活動が単なる独りよがりで、沖縄に住むHIV陽性者に寄り添ったものでなかったら、そもそも活動する意味がありません。
だから、どういう活動が地元のHIV仲間にとって求められる活動なのかみんなが求めているのは何なのか、常に考え続けていかなければいけないのだと改めて感じる事が出来たミーティングでした。
さぁ、来年はどんな活動をしようか、今からワクワクドキドキです!
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2015年9月25日(金)
今日は、月1回の定例のお茶会とは別に、OHAPMラウンジを直近に控えて最終の打ち合わせをするために直前の臨時お茶会を開催しました。
まぁ、臨時とはいっても特別急ぎで打ち合わせなければならないような差し迫った議題があるわけではなく、「ピアミーティングの直前くらいはもう1回集まっておいて、最終確認しておいた方が良いよねぇ。」という程度のいつものお軽いノリです。
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・・・いえ、お軽いノリの予定だったのですが、いざ当日になってみると、OHPAMとは関係のない部分でのメンバー内でのアクシデントがあり、てんやわんやの一日となりました・・・。
その後もメンバー内で体調不良の続発などあり、HIV陽性者にとっては特に、季節の変わり目は人一倍気を使わなければならない時期だと痛感させられました。
HIV治療薬のおかげで私たちは普段の暮らしは健常な人と何ら変わりない生活を送れるとはいえ、年齢を増すごとに、加齢に伴ういろいろな不具合が発生することもこれまた健常な人たちと同じで、そこに長期服薬による副作用、各種の持病などの服薬が重なれば、肝臓も悲鳴を上げるでしょうし、拠点病院内での複数の診療科目受診や、拠点病院と地域のクリニックなどとのハシゴといった、経済的、時間的、肉体的負担も当然増えきて、服薬管理、健康管理もより複雑化してきます。
心身共に健やかに老い、どう自分の生涯を終えるか、体調不良が続くとき等は特に、真剣に向き合っていかなければならない問題だなぁと痛感するこの頃です。
さて、お茶会の方はと言いますと、アクシデントのおかげでミーティングそっちのけでそっちの話題で盛り上がりまくり、肝心な部分での話し合いの時間は随分はしょった格好になってしまったのですが、今回から「OHPAMラウンジ」としてより華やいで寛いだ雰囲気を醸し出したいとう事で、お茶菓子の下見に出かけたり、テーブルセッティングなど、やや乙女な方向に演出が向いています。(汗)
それから、これは第4回を通り越してすでに第5回目以降に向けてのメンバーの意見や構想として、私たちはHIV陽性者がお互いにその存在を確かめ合って、気軽に息抜きのできる場を提供するための手段として現在のミーティング形式のスタイルを取っていますが、テーブルを挟んで面と向かって話し合うこと以外のスタイルを求めている陽性者の方々も多いのではないか、もっといろいろなスタイルにチャレンジした方が良いのではないか、そんな風に話し合っています。
これは過去にも何度が話し合いながらも、実現に向けてのハードルの高さやリスクに対する懸念から足を踏み出せないままでいたことですが、全国の他の陽性者グループの活動を垣間見てきたメンバーや、ミーティングに参加して下さった陽性者の方のご意見なども考え合わせ、3年目のOHPAMの活動として、ぜひ今年こそ実現に向けて動き出したいと思っています。
具体的なことはまだ何も決まってはいませんが、いくつかのアイディアは上がっており、OHPAMラウンジの中でも参加者の方々にご意見を伺ってみようと思っています。
さあ、このお茶会報告を作成している段階でOHPAMラウンジまであと一週間。
参加ご希望の方がおられましたら、お気軽にメールをお寄せくださいませ。
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2015年9月1日(火)
今日は定例のお茶会。
本当は月1回の開催を基本としているので、
8月の予定だったのですが、あいにくの台風15号の接近に伴い予定は中止。
その後は沖縄社会では年間最大の行事、旧盆の関係もあって、メンバーそれぞれが多忙でスケジュールの調整がつかず、本日の開催となりました。
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さて今回の場所は秘密基地2。
夏至を過ぎ、真夏の強烈な日差しも少しづつインディアンサマーへと向かいつつあるように感じる平日の午後、私たちは人気の少ないテーブルを囲んで久しぶりの再会をしました。
前回のお茶会からは間があったこともあって、話し合うべき内容は目白押しなのですが、どうしても自分たちの場合は
「あ、これ美味しいねぇ。」
「あそこのテーブルの人、イケてない?」
「そういえばお盆の時の事なんだけど・・・」
と、世間話や日常生活の話題で盛り上がりまくり、一向に本来の議題は進みません。
ま、これが我々が望んでいるお茶会の本来の姿であり、
ホッとできる息抜きの時間なので、堅苦しい議題は後回しでよいのですけれど。
呆れるほどに十分、世間話を堪能した後は、やっと本来のピアミーティングやその他の議題に。
10月10日の開催に向けて、すでに参加の連絡頂いている希望者の方々の確認や、当日の会場のにおける分担や準備の確認、開催1か月を切るタイミングで今一度、開催案内の連絡や方法など
、細かな打ち合わせを行いました。
その他に、継続協議となっていた、メディア関連や他の社会的な組織との接点の持ち方について話し合いを行 い、ようやく具体的な行動に移れる段階になってきました。
ところでメンバーの一人から、ふとした一言が。
「今日からOHPAMは3年目に突入するんだよねぇ。」
他のメンバーは「えぇ!?そうだっけ!?」
普段、あまり活動開始の時期について意識したことはなかったのですが、改めて考えてみると、メンバー内で事前準備を経て正式に活動を開始したのが2013年9月。それからゆっくりゆっくりとマイペースに活動を続けて2年。気が付けば3年目に入ろうとしています。
私たちの活動は取るに足らないような小さな小さな活動ですが、自分たち自身の置かれている環境が少しでも 居心地の良い社会へとなってくれるよう、これからも気負うことなく、自分たちなりの歩みでゆっくりゆっくり進んでいきたいと思っています。
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2015年7月17日(金)
今日は、前回までののんびりまったりムードとはちょっと違って、第4回目のピアミーティングや、その他諸々の調整ごとも含めて結構真面目モードの一日でした。
まずはランチを取りながらメンバー同士の日々の出来事や体調などの情報交換。
健康面もさることながら、最近ではそれぞれの抱える人間関係の悩みなども尽きることなく出てくるのですが、しなければならない事も目白押しなのでそこそこで話を切り上げて場所を移動。
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さて次回のピアミーティングの広報と別件のご相談事も含めて、とある医療機関に伺いました。
OHPAMメンバーとして外部の方々と接点を持つのはこういう時位しかないなのですが、あまり場数を踏んでいない私たちの事、緊張でうまく言葉を紡ぎだせず、ともすると一方的な早口になってしまいがちだったり、考えがまとまっていなかったりと、伝える力、プレゼンスのスキル不足を痛感しました。
その後は再び美しいサンセットを眺めながら軽めの夕食をとりつつ、ミーティング当日までの今後の進め方や、ランチの時に未消化だったお悩み事の続きの話などをやり取りしていると、先ほどお伺いした医療機関の方から、
「せっかく頂いたフライヤーですけど、日付と曜日が間違っている様です・・・」
とのご指摘が!!
慌てて手元のフライヤーをよくよく確認してみると、ご指摘通り、日付と曜日に食い違いがありました。
あんなに苦心惨憺してようやく何とかこの日に間に合わせることができたと安心していたのに、結局、次週改めてお届けし直すことに・・・。(T.T)
何もかも初めて尽くしの手探り状態から活動を始めてやっと二年目。
ようやく少しは段取りもスムーズになってきたかなぁ思ったのも束の間、まだまだ勉強も経験も足りません。 ことにミーティングの運営の仕方に関しては、色んな先達や他の組織からも、もっと謙虚に学んでいかなければならないなと思っています。幸い、ジャンププラスのネットワークに参加させて頂くことができ、HIV陽性者のピアミーティング活動を行っている全国の自助グループやNGOなどと連絡を取り合うことができるようになったので、今後は大いに学ばせて頂ければと思っています。
とはいえ、私たちはプロの活動家やオーソリティを目指しているわけではなく、この沖縄の地で暮らすHIV陽性者にとって、少しでも居心地の良い空間と時間を共有できる場が提供できればそれで良いのだと思っています。ですから、これからも沖縄らしく、ゆったりのんびり、頓珍漢な活動を続けていきたいと思っています。
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2015年6月19日(金)
今年の梅雨は例年にも増して日本全国で甚大な被害をもたらしている様ですが、沖縄は一足先に梅雨が明けて夏本番です。
今年の沖縄はやや空梅雨で、貯水率は上がらないまま。
ついでにいうと、自分の給与も渇水状態でいつか断水になっちゃうかも!日本全体の所得は上向いてるという話も有るけどホントかな。富の配分も、沖縄に過度に集中する基地の不平等な配分も、世の中なかなかママなりません。
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さて本日は、お茶会がメンバーの拠点病院での診察日と重なった事から、まずは病院で集合。それから秘密基地へ移動し、次いでピアミーティングの予定会場へ。久しぶりに移動の多い一日でした。
真面目な方の本日のテーマは主に二つ。一つは前回に引き続き、メディアを含む他の組織との接点の持ち方について。私たちは自分たちと、そしてピアミーティングに参加してくださるHIV陽性者の皆さんの安全と安心を確保するために、基本的には閉じたの環境の中でのみ活動を行っていますが、研修会への参加や広報活動など、時にはどうしても外部の方との接点が必要な場合もあります。自分たちの意思で外部と接点を持つ分には、事前の心構えも準備も何とかなるのですが、外部の方から接点を求められた時にどう対処すべきか、これは非常にデリケートな問題ですので、途中何度も話の腰が折れながらも、時間をかけてじっくり話し合いました。
もちろん最終的にはケースバイケースなのですが、その事に振り回されすぎてしまったり、外部の視線を気にしすぎて自分たちの進むべき道を見誤ることのないようにしなければならないと思っています。
二つ目は、第4回目となる次回のピアミーティングに向けてのの具体的な作業の確認。想定外のアクシデントもありましたが、何とか予定通り進められる様、準備を始めています。詳細については後日、イベントのページで開催案内をUPさせて頂く予定です。
メインテーマはたった二つだけなのですが、そこはそれ、おしゃべり大好きなメンバーの事、常に話題は右にずれ、左に逸れて、いつも通り、様々な身の回りのうわさ話やエロネタ、HIVにまつわる情報、日々の出来事の愚痴からテレビや芸能人のゴシップネタまで、よくままぁ、これだけ話すネタ尽きないものだと思うほど、機関銃のようにしゃべくりまくりました。そして陽も傾きかけて解散する頃、ようやく日々のストレスも憂さもスッキリ晴らして、それぞれがまた日常の生活に戻っていきました。
私たちは多くの場合、普段の生活の中の大部分で、HIV陽性者であることを表に出さず、社会の中に溶け込んで生活しています。人間には誰しも多少なりとも人には言えない秘密があると思います。けれど、HIV陽性であることを隠して生きていく事は、セクシュアリティに対する偏見とも密接に繋がっていて、本人に自覚の無い場合も含めて、とても大きなストレスを抱えて生きていかなければならないという事でもあります。
本当は、HIV陽性である事を秘密にしなくても良い社会になって欲しいと思います。一部に、そういったかすかな期待につながるニュースを目にすることもあります。けれど残念ながら世の中の大きな流れは、そういう方向に向かっているとはとても思えません。いやむしろ世の中はどんどん、マイノリティのみならず、自分とは違うあらゆる価値観や存在に対して非常に非寛容な社会に向かっているような気がします。
私たちがこうして閉じた環境の中でひっそりと自己開示する場が必要なくなる社会、いつの日かそんな日が来ることを願ってやみません。
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2015年5月22日(金)
沖縄もいよいよ梅雨入り。
県内のダムの貯水率も50%を切るところまで急激に悪化しているので、恵みの雨ではあるのですが、お茶会にとってはあいにくの雨。自然の風を感じながら話し合うつもりでいったんは海沿いの風光明媚な公園の東屋に腰を落ち着けたのですが、振込んでくる雨と強風にパソコンも開けず早々に退散、結局、いつもの第2秘密基地に落ち着く事になりました。
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沖縄は実は年間の晴天率が国内でも最も低い地域らしいですが、やっぱり沖縄には降り注ぐ陽射しが似合いますね。
さて、今回のお茶会は、大きく二つのテーマがありました。ひとつは第4回のピアミーティングについて、もう一つは外部の組織との接点の持ち方について。
私達は基本的にクローズドの場で、自分達HIV陽性者内に限定した活動を行っています。けれどミーティングのPR等にために外部の方と接点を持つこともあります。自分達からお願いして出向く分には、何ら問題は無いのですが、HPで活動を公開していますので、時に外部の方からの接触がある事もあります。基本的に陽性者以外の方からのコンタクトには対応しないのですが、その必要性や意義を見出した時、どう対応しきて行くべきか、話し合いました。最終的にはケースバイケースなのですが、HPを公開して活動を行っていくからには、こういった時の対応も考えて行かなくてはならないと思っています。
第4回のピアミーティングについては、ようやく日取りが確定しました。ビーチパーティについては来年以降の課題という事で、第4回はこれまで通りのクローズドの場での交流会を行う事になりました。今年はまず自分たちが様々なビーチリゾート周辺のアミューズメントをメンバーで体験して、どの様な形でOHPAMの活動に沖縄ならではの地理的特性や環境を活かせるのかを考えて行く事にしています。
また、これまでの3回のミーティングを振り返って、「ピアミーティングと言う名称はどうにも堅苦しすぎる」「もっと参加しやすくなるような、そして楽しい予感やリラックスした雰囲気が名前から伝わって来るような会の名称が欲しい」という意見が出ましたので、ただ今協議中です。
第4回の場所と会のネーミングが決まり次第、正式にご案内予定です。
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2015年4月24日(金)
今日は、次回のピアミーティングに向けて、新たな方向性へのチャレンジの可能性を探るための下調査と息抜きを兼ねて、遠出のドライブを行いました。
新たな方向性と言うのは、これまでのピアミーティングを通して、クローズドの場での真面目な語らいも良いけれど、何回かに1回は、もっと肩肘のこらない、純粋に出会いを楽しむためのイベント的な要素の強い回があっても良いのではないか、そして県内の陽性者と県外の陽性者がともに楽しめるイベント性の高い語らいの場、その可能性の一つとして、「ビーチパーティ&バーベキュー」という選択肢が候補として上がりました。
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燦々と降り注ぐ沖縄の太陽の元で、沖縄県民の夏の恒例イベントであるビーチパーティを開けたら、とても楽しくて沖縄らしいイベントになるのではないか、そんな単純な発想からメンバーの会話は大きく盛り上がり、それが現実味のあるアイディアであるか、まずは議論より実際に候補地となりそうな場所を見て回ろうという事になり、今回のドライブとなったのでした。
空はあいにく快晴とはいかず、既に県内のあちこちで海開きが始まっているにも拘らず少し肌寒いお天気でしたが、車中と言うのはそれこそ完全なクローズドの場ですので、普段お茶会の場で使用している秘密基地ですらためらうような怪しげな過激な会話も弾んで、危うく本来の目的を忘れてしまうところでした。
色々下見した結果、アイディア段階からある程度は想定していた事ではありますが、やはりプライバシーの確保や移動手段、費用など、様々なハードルがあり、一足飛びに即、決行!というわけにはいかないという事を再認識させられました。
とはいえ、完全に諦めてしまったわけでは無く、また色々手を変え品を変え条件を変え、更なる新しい楽しい出会いの場が提供できないか、アイディアを練って行こうと画策しています。
私達は基本的に金銭的な補助や支援を活動原資にしているわけではありませんので、出来る事もごく限られてはいますが、その代わり縛られるものも無い、自由な形で自分たち自身、そして沖縄のHIV陽性者のための活動を広げていきたいと思っています。
差し当たっては、ピアミーティングといったな大きな形では無く、まずは気心の知れた仲間内で、ビーチパーティ&バーベキューを計画しています。
さぁ、梅雨が明けたらいよいよ夏本番。今年も沖縄の夏を思いっきり楽しむぞっ!
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2015年3月27日(金)
今日は、3月8日の第3回ピアミーティング後、初のお茶会。
ピアミーティングを無事に開催する事が出来た事で自分達もようやく普段の落ち着きを取り戻し、しばし小休止の時間。またマイペースでののんびり楽しいおしゃべりのシーズンです。
今日は先日のピアミーティングの反省会と次に向けての課題の確認が大きなテーマ。
とは言え、そんな堅苦しい事は建前だけで、実際は日頃のお互いの何気ない日常を、面白おかしく語り合う気のおけないお茶会です。
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大部分はストレス発散のための他愛もない噂話や愚痴などのお喋りに費やされるお茶会ですが、きちんとピアミーティングの良かった点や反省点、次回に向けての課題も話し合いました。
私達限られた人的資源で今後もゆるく長く活動を続けて行くためには、勢いでやって来た部分も少し整理と簡素化が必要、特に開催案内やフライヤー配布などに関しては、この間の経緯などを踏まえ、今後も協力を得られそうにない所にまで無理にエネルギーを傾けるのは止めようと思っています。
また、本当にこういった場を必要としている人に来て良かった、HIVを一人で抱え込まずに済んで安心したと思ってらえる事に目的の焦点は絞り、無理に八方美人な対応をしたり、参加人数の拡大を目的にはしたくないと考えています。そして何より、自分たちが新しい仲間と出会えてよかった、楽しかったと思える事が大事なのだと思います。
そのためには、クローズドの会議室などで安心して語らう様式化されたミーティングもももちろん良いけれど、せっかく世界に名だたるリゾート地である沖縄に我々は暮らしているのだから、時にはぱーっと日の当たる明るい屋外に出て、地沖縄ならではの陽性者同士のコミュニケーションの仕方もあるかもなぁと考えています。
そういったコミュニケーションの可能性について、次回のお茶会ではさらに下調べを兼ねた楽しい野外お茶会を行っていく予定です。
乞うご期待!
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2015年3月8日(日)
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会場のイメージ
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去った3月8日(日)に第3回のOHPAMピアミーティングを那覇市某所において開催しました。
今回は第一部がこれまで通りのピアミーティング、第二部がFutures Japanプロジェクトの行った「HIV陽性者のためのWeb調査」の報告会という構成でした。
私達としては、外部から演者を招いての報告会と言う形式は初めての取り組みであり、また今回は、地元沖縄は元より、この日のためにスケジュールを調整して参加して下さった県外在住者のHIV陽性者の方々を含め、これまでで最も多数の参加人数となった事から、前日までの事前の準備は元より、当日も朝一番からご参加頂く皆さんが気持ち良いひと時を過ごせる様、かなり気合を入れて作業に当たって来ました。
そのおかげもあってか、第一部のピアミーティングは非常に和やかに会話が弾み、第二部のFutures Project報告会では、特に沖縄のHIV陽性者にスポットを当てた奥の深い分析と報告に、参加者一同、深く考えさせられる意義深い報告会となりました。
報告会終了後は場所を移して打ち上げパーティ。それまでの一定の距離感を置いた大人の関係から、一気に垣根を越えて、仲間としての親交を深めたひと時でした。
今回は、それまでの過去二回のピアミーティングと比べて色々な面で新しいチャレンジなどもあり、苦労もそれなりに多かったのですが、その結果得られたものはそれ以上に多かったように思います。
しかし必ずしも良い事ばかりでは無く、反省すべき点や今後考えて行かなければならない課題も見えてきました。 これまでの3回のピアミーティングを踏まえ、私達限られた人的資源の中で出来る事、不要な事をもう一度整理し、次回のミーティングはまた、それまでとは違った新しいチャレンジも考えて行きたいと思っています。
自画自賛ではありますが、とにもかくにも大変有意義で楽しいひと時を過ごす事が出来ました。
ご参加頂いた皆さん、開催にご尽力くださったみなさん、本当にどうもありがとうごじました。
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2015年2月27日(金)
今日は、3月8日の「OHPAMピアミーティング&Futures Japan Project報告会」前の最後のお茶会。
普段はお喋りの大半が噂話や愚痴話、Hな話で盛り上がるのですが、今回ばかりは間近に迫ったピアミーティングの詰めで結構、真面目モード。ノートパソコンと睨めっこしながらあれやこれやと確認をしていく中で、いくつかの未確認事項が発覚!。
実際の会場で確認しなければいけない点も出て来たので、場所を移動してミーティング予定会場へ。う〜ん、自分達って、いざとなると実はこんなに行動的なんだ〜とちょっと感心。
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とは言え、基本的にお喋り好きなメンバー。打ち合わせの合間にも、あれやこれやお喋りに花が咲きます。食べて喋ってはしゃいで怒って・・・。
毎回のこの気のおけない時間が、普段、秘密を抱えて暮らしている自分たちにって、良い息抜きの場になっています。
さて、予定会場でさらに作業を続け、ようやく事前の確認作業は終了。あとは関係各所への連絡や参加予定の皆さんへの連絡、ミーティング前日の作業を残すのみ。そして3月8日はいよいよ本番。
回を重ねるごとに作業も段取りもスムーズになって来ているとは言え、毎回が新しい出会いの場であり、ご参加頂く皆さんが気持ちの良いひと時を過ごせるよう、精一杯努力していきます。
世の中は凄惨な事件や諍いがますます激しくなって、社会的なマイノリティが安心して暮らせる環境、共生できる社会からはどんどん遠ざかっている様な気がしています。
せめて私達小さな存在が、ひと時、沖縄のHIV陽性者同士、そして県外の仲間も交えて、安心して楽しく語らえる場が持てたら良いと思っています。
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2015年1月30日(金)
今日は、年が明けて初めてのお茶会。年末年始はメンバーそれぞれ仕事や私生活で大忙しで、先月も会ったはずなのに、なんだか随分と時が経っている様な感覚でした。
いつもの秘密基地はいつも以上に賑やかでしたが、幸い私達が安心してお喋りに花を咲かせるスペースは十分にありました。
まずはそれぞれの年末年始の暮らしぶりについて、ひとしきり語り合いましたが、同じ沖縄とは言っても、住んでいる地域、家族構成や仕事の職種によってもその暮らしぶりは様々。
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楽しい正月だったり、仕事が稼ぎ時だったり。その中で、インフルエンザや年末年始の医療機関など、HIVとも関わりのある話題も登場しました。でも一番盛り上がったのは、紅白歌合戦の明菜と聖子の話題だったかもしれません・・・。
それから、3月のピアミーティングの現在の参加状況や、これまで行ってきた一年間の活動の振り返り、今後に活かせる事、この後のPR活動や作業などについて話し合いました。今回のピアミーティングは過去2回の取り組みと違って、Futures
Project報告会というイベントとのコラボレーションにチャレンジしています。
このため、外部の関係者の方々との打ち合わせや懇親会など、普段、クローズドの場での活動に慣れている自分たちにとっては、緊張感もあり、また多くの刺激や示唆を頂く機会を持つことが出来ています。
その他に、夏のピアミーティングをビーチパーティ形式で出来ないかとか、拠点病院に関する話題などなど、仲間内の噂話やセックスに関する話題などの合間に真面目な話題も織り込みながら、相変わらず日暮れまで尽きることない楽しい時間を過ごしました。
社会は今、マクロの世界レベルで見ても国内でも、そしてここ沖縄でも、ありとあらゆる問題が噴出して、まさに激動の時代の曲がり角に自分たちが立っているのだというヒリヒリする様な実感を肌身に感じています。
私達HIV陽性者がこの時代の曲がり角の中で、どの様に自分たちの身を守る事が出来るのか、ゆる〜いお茶会の中でも、ちょっとづつ考えて行かなければならないなと感じるこの頃です。
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2014年12月19日(土)
今日は、昨日まで全国的に猛威を振るった大寒波の余波がようやく収まり、沖縄らしいまったりした冬の気候となりました。
冬の沖縄は実は全国一曇天率が高いのだとか。この季節は夏の日の覚める様な青空にはなかなかお目にかかれないのですが、しっとりと落ち着いたこの曇天も、また心の緊張がほぐれるひと時です。
そんな穏やかな気候の中、今日は午前中から夕方までかかってメンバーで沖縄本島内の各保健所、拠点病院を巡り、ピアミーティングとHIV陽性者のためのWeb調査報告会についてのご案内、およびフライヤー配布のお願いをしてきました。
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一日で本島内すべての保健所や病院を回るのは私達限られた人的資源では無理なので、今週の始めからメンバーの中の都合の付く者同士でPR活動は始めており、今日で一通りの作業は終了です。
各施設間の移動や時間調整の合間には車内でフライヤーの折り込み作業や打ち合わせ。自分達のための活動を自分たちの好きでやっているのだとは言え、限られた時間と人的資源の中で、我ながら良くやるなぁと少し自画自賛。
病院については、多忙な医療現場の最前線で仕事をしておられる最中に、無理にお願いして時間を作って頂いている関係で細かな説明などできる状況にも無かったのですが、保健所については、該当セクションの多数の職員の皆さんに、私たちの思いを聞いて頂く場所と時間を提供して頂き、とても感謝しています。
私達のような何のバックボーンも組織力も持たない小さな小さな自助グループに対しても、真摯に向き合って下さるその姿勢にはちょっとした感動すら覚えました。
おこがましいとは思いながらも、私達小さな団体が、HIV陽性者と行政、医療機関との小さな小さなパイプ役になれる事もあるのかもしれないな、ならなくてはいけないのかもしれないな、とも感じた今回の医療機関、行政機関巡りでした。
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2014年11月23日(月)
今日は勤労感謝の日の振り替え休日。
大きな製造業やIT産業などの基幹産業の無い沖縄ではサービス業が最も大きな業種を占めるので、カレンダー通りの休日を取得できる人は全国でも最も少ないのではないかと思います。
メンバー同士もカレンダー通りに休める事はまずないのですが、今日はたまたまこの日が都合がよく、初めて公休日にお茶会を開催しました。
でもそうはいってもやはり公休日は普段の平日よりはお休みの人が多い様で、秘密基地は思いのほか人が多く落ち着かないので、椅子を温める間もなく早々にドライブに予定を変更。
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とても師走直前とは思えない汗をかくほどの陽気の中、Tシャツに短パンで美しく光り輝く海岸をドライブしながら話し合いを行いました。
今回は次回ミーティングのためのフライヤー作りに多くの時間を割きました。次回のミーティングは2部構成で、第一部が通常のミーティング、第二部ではHIV陽性者のための大規模Web調査を行ったFutures Japanの方をお招きして、Web調査の集計、分析結果から見えてくる全国のHIV陽性者の実情や思いなどについて、報告して頂く予定です。沖縄からも多くのHIV陽性者に調査のご協力を頂くことが出来ました。
私達の日常の暮らしぶりや悩み、思いがどのように調査に反映されたのか、どの様な集計結果が出て、そのことはどの様に社会に伝わり還元されていくのか、とても興味の尽きない調査結果です。
詳しくは11月中にイベントページにてご案内する予定です。
また、お互いが個々の生活や病院への通院などの中で接点を持ったり、関わったりした同じ陽性者仲間の近況などについても語らいました。
他の助けなんかまったく必要としない、ポジティブで順風満帆な仲間もいれば、私達のような細々とした活動ではとても何のお役にも立てない、ただそっと見守ったり励ましたりする事しかできない様な厳しい環境の方もおられます。また、今の私達には無理だけれど、そう言った方々の支援をして下さっている方々の存在についても話が及びました。
今の私達が無理に背伸びをしてみても、きっと長続きしなかったり却ってご迷惑をお掛けする事になるかもしれない。だから私達は無理をせず、これからも自分たちの出来る範囲でコツコツと、地味でも息の長い活動をしていきたいと思っています。
そんな堅い話とは別に、完全密室のドライブの車中では日常の色めいた話や噂話に花が咲き、大はしゃぎ。信号停止中には隣の車の反応に冷や汗をかくような羽目の外しっぷりでした。
おかげで日頃のストレスもすっきり!明日からまた仕事に頑張れます。
来週からはエイズデー、そして日本エイズ学会があります。けれど社会はエボラ熱に経済の後退、衆議院議員選挙など、枚挙にいとまがないほどのニュースが溢れる中で、今回ほどにエイズデーやエイズ学会学会が社会の関心の蚊帳の外に置かれた事は無いのではないかと危惧しています。
どうか社会がエイズ、HIVの問題から目を逸らす事が無い事を願っています。
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2014年11月1日(土)
今日は小春日和の穏やかな午後の陽射しがゆっくりと傾き始める頃、喧しい選挙応援演説の喧騒を避ける様に、メンバー+ゲスト陽性者の方を迎えて、陽の暮れるまでゆったりのんびりとしたお茶のひと時を過ごしました。
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今回は、次回のピアミーティングに関する打ち合わせの他、ゲストにお迎えした陽性者の方を中心に、健康の話やただ今現在のお互いの状況、医療機関などに関する情報交換や噂話など、相も変わらず他愛もない話を、ゆるやかに流れる時間の中で尽きる事なく語らいました。
こんな何でもない他愛のない噂話や小さな不満、お互いの好きな事に関する話も、気が付けば自分の病気やセクシュアリティに色んな形で結びついて来るもの。
そこで自分自身の事を、少なくともHIVやセクシュアリティについては気兼ねすることなく語り合うことが出来るという事は、日頃、あまりに多くの秘め事を抱え込んでいる自分たちにとって、それだけで少しだけ、心の荷が軽くなったような気持になれるものです。
当たり前の事として自分の事や自分の価値観を語れるという事が、どれだけありがたく大事な場であるか、ゲストの方をお迎えするたびに、改めて感じる事です。
いつの日かHIVやセクシュアリティに関する世の中の偏見が無くなり、こんな秘密のお茶会を必要としなくなる日が来る事を、切に願っています。
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2014年10月31日(金)
今日は次回のピアミーティングの会場選定。
詳しい事は書けませんが、メンバー全員で朝から東奔西走しました。
自分達自身のために始めた活動とは言え、我ながらよくやるなぁと思います。
そして様々な形で対外交渉や接触を重ねたり、HIV陽性者の立場での発言や意見を求められたりする機会が増えるにつれ、、自分たち自身の言動や行動についても、もっともっと深く考え、意識していかなければいけないなあと感じています。
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2014年10月17日(金)
今日は爽やかな秋晴れの一日。
ランチタイムから夕陽が赤く染まるまで、いつも通り和やかにまったり、ゆるやかに流れる時間を過ごしました。
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今回は、東京で行われたエイズ予防財団主催の、
「平成26年度 NGO指導者研修会」
に、メンバーの一人が参加して来ましたので、その報告をメインに話し合いました。
NGO,NPOという言葉が広く社会に認知される以前は、「ボランティア指導者研修会」という名前だったような気がするのですが、時代と共に名前もプログラムの内容も色々変わって来ている様です。
今回の研修会のテーマは「伝える力」。
ボランティア有志の手弁当や公的機関降りてくる補助だけで活動をしていた時代から、今は自分たち自身の手で、企業や自治体にPR活動をして費用を勝ち取らないと、思うような活動もままならない時代。いかにして自分たちの所属する団体そのもの、活動を外部に伝えることが出来るか、その伝える力を磨くことが、逆に自分たち自身の存在意義や活動の在り方などを客観的に見つめ直し、改善して行く事にもつながる、という事なのだと思います。
OHPAMからの研修参加メンバーはスケジュールの都合上、全プログラムには参加出来なかったのですが、それでも大変有意義な研修会だったようです。
研修会の他に、Futures報告会、次回のピアミーティングの計画、HPの閲覧実績の分析などを話し合いました。
そういった真面目な話し合いの合間には、というか、じっつはこっちの方がウェートは高かったかも知れませんが、沖縄のHIV医療現場、検査現場の噂話、セーファーセックスが一向に進まない、いやむしろ後退していると言った方が良いかもしれない、とある都会の生々しい現場の目撃談、日々のお互いの暮らしぶりやカミングアウトの失敗談など、ディープな話題も盛りだくさんでした。
横道脱線しまくりで、真偽不明な噂話の類いから自身の体験に基づく体験談まで、他に気兼ねなく話せるからこそ湧き出てくる尽きる事の無いおしゃべりの場は、私たち陽性者にとってとても大事な場所なのだと改めて感じました。
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次回のOHPAMお茶会のご案内
期 日:2014年11月21日(金)
時 間:午後2:00〜
場 所:中南部某所
興味のある方は、OHPAMの
メールアドレスまで、ご連絡下さい。
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<ご注意>
*注:HIV陽性者限定です。
*日程は変更になる場合が
あります。
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2014年9月19日(金)
今日は、メンバー内での待ち合わせ時間の調整がうまくいかず、予定より1時間ほど遅れてお茶会スタート。
第2回ピアミーティングを終えて、その反省点や課題、次回に向けてのアイディアなどを話し合いました。
また今後、他団体との共催によるイベントの計画もあり、そのスケジュールについての打ち合わせも行いました。
その他にも、今後やって行きたい様々な活動について、大きなものから小さなものまで色々なアイディを語り合いましたが、現実には私達は小さな陽性者グループ。
やりたい事は色々ありますが、これからも地に足を付けてじっくりゆっくりやって行きます。
とは言え、そんな真面目な話は全体の2割くらいで、あとの8割くらいは他愛もない日常の出来事や、色めいた話、病気の話、誰かの噂話など、取り留めもないおしゃべりが延々と途切れることなく続き、気が付いたら陽もどっぷり暮れていました。
でもこんな他愛もない時間が、我々にはとても重要なのです。
他愛もない沢山のお喋りの中に、普通に病気の事、セクシュアリティの事、そんな事を織り交ぜて、そしてそれが何でもない当たり前の事として、安心して語り合える場は、私たち陽性者には実はとても少ない。
私達OHPAMが、他の陽性者の方たちにとってもそんな場であれればと思っています。
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2014年9月6日(土)
那覇市内某所にて、OHPAMの第2回ピアミーティングを開催しました。
*画像はイメージです。
今回は、第1回目より多くの方にご参加いただき、治療 開始から間もない方、こういった
場には初めて参加するという方も含め、和やかでとても楽しく有意義な時間を過ごせました。
スタッフも2回目と言う事で、初回に比べ、かなりスムーズに運営を進めることが出来たと
思っています。
お喋りの内容は実に多岐にわたり、切実な病気と治療の話から、感染から告知、治療に至る
自身の境遇や環境の違い、HIVを取り巻く社会情勢といった真面目な話はもちろん、かなり
ディープな性生活にまつわる話や情報交換、厳しい就職事情といった現実的な問題、日頃
感じている疑問や不満、楽しかった事など、陽性者ONLYだから出来る、本音トークで盛り上
がりました。
第1回、第2回ともそうですが、県外からも陽性者の方が参加してこられるのもOHPAMの
特徴。
小さな島の中ではわからない、都会や他地方と沖縄のHIV陽性者の置かれている環境や
医療、行政制度、価値観の違いと言ったものを、県外から参加して頂いた陽性者の皆さん
から当地の情報を提供して頂く事で、広い視野で捉えることが出来るのは、私達HIV陽性者
にとってとても得難い事であり、ある意味では医療者や行政者とはまた違った、HIVにまつ
わる幅広い高度な知識を得ることが出来る場でもあります。
また県外から来られる方にとっては、沖縄と言うリゾート地で観光を兼ねて、地元に住んで
いては語れない本音を誰の目も気にする事なく吐き出せ、心と体のリフレッシュが出来る場
でもあります。
予定のミーティング終了後は、希望者で完全個室の居酒屋で2次会を開催。お酒の助けも
あって、それまで遠慮して語れなかった事、胸の内に秘めてしまっておいた思いなども、
時に過激なエロ トークも交えながら尽きる事なく盛り上がり、大いに日頃のストレス発散
をしました。
初めて参加された方も、「参加して良かった!」と満足して頂けたようです。
次回の日程はまだ未定ですが、陽性者同士の交流を深める事ができる機会を、早い段階で
日程化できればと考えています。
またOHPAMでは月に1回のスタッフミーティングを行っていますが、少人数でのおしゃべり
をメインとした月例お茶会のご案内も今後予定しています。
「多人数の前に出るのは苦手、少人数で落ち着いて語りたい。」
「今回の9月のピアミーティングには都合が付かなかったけど、
毎月お茶会があるのならそちらに参加してみたい。」
と言う方は、お茶会参加希望とメールでご連絡下さい。
*近日中に「11月度月例お茶会」の日程はUPいたします。
ご参加頂いた皆さん、
ありがとうございました!
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2014年8月15日(金)
今日は、これまで利用した事の無い、緑豊かな公園の一角のコミュニティースペースでお茶会。
現地集合なので、地理に不案内なメンバーは辿り着くまでに四苦八苦しました。でも緑豊かな落ち着いた雰囲気で、お茶会にはピッタリのスペースでした。
今回は、来月のピアミーティングに向けた最終調整や内容についての突っ込んだ話し合いの他、エボラウィルスなどの社会全般の話、沖縄のHIVに関する環境、セックスとドラッグ、個人的な交友関係についての話など、相変わらず日が落ちるまで楽しくしゃべくり倒しまくり、大いに日頃のストレス解消になりました。
もっと多くのHIV陽性者の皆さんと、こんな風に気兼ねなくおしゃべりできる輪が広がればよいのになぁと思います。
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2014年7月22日(火)
今日は、沖縄県内の保健所、自治体関係者などを対象とした、
「保健所等の自治体関係者向け研修会」が、コミュニティセンターmabuiの主催で行われました。
この研修の目的は、保健所等の自治体関係者にゲイ・バイセクシュアル男性をを理解してもらい、ゲイ・バイセクシュアル男性がHIV検査相談を受けやすい環境作りを行うことなのだそうです。
沖縄県のHIV/AIDSの現状やセクシュアリティの講義のほか、今回は沖縄在住HIV陽性者との交流というプログラムがあり、
我がOHPAMへの参加依頼を受けメンバーが参加し、告知を受けた時の心境やカミングアウトについて、また将来のことなどを、一陽性者の経験として話してきました。
参加者からは「沖縄在住のHIV陽性者の生の声が聞けてよかった」などの感想も寄せられていました。
私たちも陽性者の立場で出来ることを、微力ながら、今後も協力して行きたいと思っています。
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2014年7月19日(土)
今日はお茶会への参加を希望された陽性者の方を交えて、ファミリーレストランで午後遅くのランチを囲みながらの楽しいひと時。
話はお互いの病気のことから、他愛のない世間話、社会情勢などなど、尽きる事なく会話は弾み、気が付いたら日暮れ前。
普段、ストレスのたまる事が多いというゲストの方は、久しぶりに病気の事に負い目を感じる事なく楽しく語らうことが出来た事に、とても満足して頂けた様子でした。
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日暮れ前にスタッフはビーチに移動し、次回9月のピアミーティングについての打ち合わせを行いました。
海に沈む美しい夕日を眺めながらの打ち合わせ。 これも夏の沖縄ならではの醍醐味です。
スタッフのお茶会は、ピアミーティングとは別に毎月行っています。
小さなお茶会に参加してみたい陽性者の方がいらっしゃいましたら、
お気軽にメールでお問い合わせください。
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2014年6月6日(金)
今日は印刷の仕上がったフライヤーを関係各所へ置いて頂くための関係各所めぐり。
朝から日暮れまで丸一日かけて、沖縄本島を南から北に駆け巡りました。公共交通網の発達していない沖縄では、どこへ行くのも移動は車。
でもこの梅雨の季節の晴れ間は本当に海も空も澄み渡って美しい景色が広がり、楽しいドライブでした。
帰り道に鶏卵農家が営む、無料のミニ動物園を併設したケーキ屋さんの特大シュークリームにビックリ!これで100円ちょっとはお買い得です。
フライヤーを配り終わった後は、インターネット環境のメンテナンスに技術スタッフも加わって深夜まで作業が続き、疲労感もピークに。
それぞれが違う職種で仕事をしているメンバーが一緒に休みを合わせるのは実はすごく大変な事で、だからそこ、せっかく合わせた休みに日に、出来るだけ多くの作業をこなそうと、一生懸命でした。
それにしても各拠点病院は、経営母体や人員、組織、背景などの違いから、実に三者三様で、考えさせられる事ばかりでした。
私たち陽性者の多くは、自分が通っている病院以外の病院の事は知らない事が殆どだと思います。
そういった情報のやり取りも、ピアミーティングで出来ると良いなぁと思っています。
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2014年5月16日(金)
お喋り好きのメンバーが集まると相変わらず話に花が咲きました。
全国のNPOの動きや、国のHIV関連の政策の見通し、
NGO研修の内容報告と言った、真面目な堅い話から、
それぞれの健康状態や受診する拠点病院の状況、
身近な人たちの噂話や色恋話までまで尽きる事なく語り明かし、 |
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気が付いたら陽もくれて、毎度ながらとても良い、ストレス発散の
場になっています。
さて、そんなお茶会の中でも、HIV陽性者ピアミーティングは、
私達OHPAMの大きな活動の一つであり、第2回目に向けての
具体的な話の詰めを行いました。
詳しくはイベントページ、さらにその中にあるピアミーティングの
ページをご覧ください。
前回同様、今回も拠点病院を中心に、関係各所にピアミーティング
開催に関するフライヤーを置かせて頂くために、事前の準備や
打ち合わせを行っています。
デザイン作成も印刷代も、関係各所への協力お願いも、すべて自費で、
自分たちで行っていますので、見てくれは素人然としていて
あまり褒められた出来ではないかもしれませんが、
興味がございましたら、病院で看護師、またはケースワーカーの
皆さんにお尋ねください。
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2014年4月11日(金)
数えてみれば、かれこれ約3か月ぶりのお茶会。
久しぶりにメンバーが顔を揃えました。
年明け以降、メンバーそれぞれは個人的に多忙であったり、
日程の都合が付かず、年度が切り替わる今月まで、
顔を合わせることが出来ませんでした。 |
*画像はイメージです。
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